2020年1月31日(金)・2月1日(土)・2日(日)の3日間にわたり、「TopEye 全国高校生写真サミット2020」を横浜で開催しました。
「TopEye 全国高校生写真サミット」は、次世代を担う高校生たちの出会い、共有、共感、成長の場の提供を目的としたイベントです。「TopEye フォトコンテスト」の合計得点によって全国から選抜された15校の写真部生徒計45名が、5つのチームに分かれ2日間にわたり写真家(藤岡亜弥氏、秋元貴美子氏、秋山華子氏、水咲奈々氏、ミゾタユキ氏)の直接指導を受けながら、日本における写真館発祥の地「横浜」を舞台に撮影し、写真を通じて個人の力を磨き、作品を制作、展示しました。
本イベントでは、全生徒45名は制作した作品を展示するだけではなく、自らの言葉で作品に対するプレゼンテーションを行い、個人作品の中から、講師を務めた5名の写真家と特別講演を行った熊切大輔氏の6名の審査員による厳正なる審査の結果、「TopEye 全国高校生写真サミット2020」写真家賞が選ばれました。
賞名 | 受賞校・受賞者・受賞作品名 | |
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写真家賞 | 熊切大輔賞 | 山口県立下松高等学校 秋山遥香「青を歌う」 |
藤岡亜弥賞 | 群馬県立富岡実業高等学校 石井百香「恋の起承転結」 |
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秋元貴美子賞 | 沖縄県立浦添工業高等学校 大城聖南「不思議な夢」 |
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秋山華子賞 | 島根県立大田高等学校 小笠原利香「旅路」 |
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水咲奈々賞 | 沖縄県立知念高等学校 山内優輝「凍える横浜」 |
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ミゾタユキ賞 | 群馬県立富岡実業高等学校 篠原謙吾「1日限りの恋」 |
作り上げた作品を見ると、生徒45人の個性が本当にしっかりと出ていて、その表現力とクオリティの高さに驚かされ、今後がとても楽しみになりました。今回の高校生写真サミットでは、「もっと生徒の皆さんに学びを持ち帰ってもらえる内容にしたい」と、繰り返し検討を行い、これまでのチーム戦から個人の学ぶ場に形を変えることになりました。「変える」ということは、その分、不安も大きかったですが、そのおかげもあり、たくさんの交流の場ができて、「写真は楽しい」と感じてもらえたと思います。この3日間で体感したプロの考え方や写真への姿勢を、友達にも話して伝えてあげてほしいです。
今回、グループ活動をするにあたり、「どんなことが伝えられるだろう?」と真剣に悩み考え、「私もみんなと一緒に学ぼう!」と思うことにしました。作り上げる組写真に、これまでにない広がりを持たせるため、とにかく多くのコマ数を撮ってもらいたいと思っていたので、「いい写真を撮ろうと思わなくていい」「テーマも考えず、夢中になって撮ってほしい」と伝えました。きっと、生徒の皆さんにとっては難しかったと思います。さらに、「グループ全員が知らない人」という中で大変だったと思います。でも、いつもと違うメンバーだからこそ、違う化学反応がきっと起きると信じていました。世界は、知らないものに満ちていて広いです。これからも頑張ってください。
以下の日程で「2019年度 TopEye フォトコンテスト入賞作品展」および「TopEye 全国高校生写真サミット2020全作品展」を開催します。
ニコンプラザ新宿 THE GALLERY
2020年3月24日(火)~3月30日(月)
ニコンプラザ大阪 THE GALLERY
2020年4月9日(木)~4月15日(水)
1979年より発行している中高生フォトグラファー応援マガジンです。誌面を通じてのフォトコンテストの開催や各地の写真部の紹介、プロ写真家によるアドバイスなど、全国の中学校・高等学校の写真部を支援しています。
今後もさまざまな側面から写真文化活動をサポートしてまいります。
以上